2013年2月16日土曜日

現代アートにおける写真の論理を恵藤憲二が語ります 惠藤憲二

惠藤憲二 恵藤憲二が教える現代美術は勉強すればおもしろい
現代アートにおける写真の論理を恵藤憲二が語ります

恵藤憲二です。

今回は、恵藤憲二が現代アートにおける写真の論理を語ります。

今回は60年代以降、なぜ、現代アートは写真を使うようになったのか?

その際、アーティストたちは写真に対してどのような目を向けたのか、写真のどこに着目したのか。

その使用法、論理とはどのようなものであったのか。

以上のようなことを考察していきたいと思います。

まずは、60年代以降における

「美術のなかの写真」

を、ポップアートやコンセプチュアルアート、さらには個々のアーティストにおける使用法には拘泥せずに、大きな視点からとらえてみたいと思います。

なぜ、写真に着目したのか?第一の背景に挙げられるのは、モダニズム美術に対する反発と懐疑です。

周知のように、当時のモダニズム美術は、その中心的な理論家であるクレメント、グリーンバーグのフォーマリズム批評の影響下で、きわめて厳格に規範化、制度化されていきます。

ここで簡単に、グリーンバーグのモダニズム理論をおさらいしておけば、絵画なら絵画の媒体−メディウムの本質を追求する中で、美あるいは質の水準を維持していくということでした。

絵画という媒体にとって本質的でないものを除去し、絵画の純粋性を追求すること。

そしてグリーンバーグは、絵画の本質的なメディウム性として「平面性」と「矩形性」を見出すわけです。

しかし、グリーンバーグのモダニズム理論は、19世紀の中頃、大芸術が歴史上はじめて娯楽へと同化されるなかです。

その下落の運命から逃れる方法として生まれたものだという認識を忘れてはなりません。

今回は、ここまでです。

以上、恵藤憲二でした。

次回もお楽しみにしていて下さい。

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恵藤憲二が風景画について話します 惠藤憲二
(http://blog.oricon.co.jp/hfye7fyw/archive/37/0)

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